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口唇ヘルペス:市販薬の種類と使用上の注意点

口唇ヘルペスの治療に有効な抗ウイルス薬『バルトレックス錠』や『ゾビラックス軟膏』等は、医師の処方を必要とする医薬品に指定されているため、残念ながら市販薬として販売されてはいません。

そのため、口唇ヘルペスの症状が現れた患者は、原則、病院に足を運んで治療を受けるのが一般的でした。

ところが、これまで医療用医薬品にのみ使用されていた抗ウイルス成分アシクロビルを配合した口唇ヘルペス治療薬が、2007年10月9日より市販薬として販売されました。
市販薬は軟膏タイプのみ!
このような、従来、医療機関でしか処方が認められていなかった医療用医薬品のうち、近隣のドラッグストア等で購入できるようになった医薬品のことをスイッチOTC薬【右記:豆知識参考】と呼びますが、現在、口唇ヘルペスの治療薬として販売されている市販薬は外用薬に限るため、飲み薬を使った治療を試みる場合には、今までどおり病院での治療が基本となります。
市販薬の種類
製品名 価格(税込) 効能 用法
ヘルペシア軟膏2g(大正製薬) 1,250円 口唇ヘルペスの再発 1日3~5回、適量を患部に塗布する。
アクチビア軟膏 2g(グラクソ・スミスクライン) 1,155円
初感染者は使用を控える!
上記に示した口唇ヘルペス治療薬は市販薬として販売されているので、わざわざ病院に足を運ばなくても、近隣のドラッグストアやネット通販で購入することができますが、効能欄にも書かれているとおり、ヘルペシア軟膏やアクチビア軟膏は、口唇ヘルペスの〝再発〟に対して使用を推奨する治療薬となっています。

そのため、大人になってから初めて口唇ヘルペスを発症したような方は、これらの市販薬を自己判断で使用すると、かえってウイルスが広がってしまったり、症状が悪化し重症化する危険もあるので、一度医師による診断を受け適切な治療を受けることが望ましいと考えられます。

※ 大人になってから初めて口唇ヘルペスを発症したような方は、症状が重くなる傾向も見られるようです。

なお、先に紹介した市販薬(ヘルペシア軟膏やアクチビア軟膏は第1類医薬品)は、薬事法改正(H21.6.1~)により、ネット通販での購入が一時的に不可となってしまいましたが、最高裁が省令による今回の規制は違法であると判断(H25.1.11)したため、現在はネット通販での購入が可能となっています。

ただし、飲み薬タイプの治療薬に関しては、個人輸入でもしないかぎり、病院で処方してもらうことになります。

※注意:個人輸入によって国内未承認薬を購入し使用した場合、薬の品質や副作用等はすべて自己責任になるということだけは忘れないでください。

口唇ヘルぺス治療薬:ヘルペシア軟膏(市販薬)の効果と副作用

口唇ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルス(HSV)の増殖を抑え、感染範囲の拡大(悪化)を防ぐ有効な成分が、塩酸バラシクロビルやアシクロビルのような抗ウイルス薬です。

大正製薬から発売されている口唇ヘルペス用市販薬『ヘルペシア軟膏』には、後者の〝アシクロビル〟が配合されていますが、『ヘルペシア軟膏』には医療用と同じく5%のアシクロビルが配合されているので、病院で処方される外用薬と同等の効果が期待できると考えられます。

※ 既に治りかけている場合や神経節に潜んでいるヘルペスウイルスに効果はありません。
ヘルペシア軟膏の臨床試験データ

口唇ヘルペスの罹患期間は、発症から治癒まで5日から2週間程度かかります。国内臨床試験の結果、原則1日3~5回7日間の塗布で口唇ヘルペスの症状に対する著効と有効の割合は86.7%(150症例中130症例)で、やや有効を含めると98.0%の患者さんに効果が見られました。

【ニュースリリース(大正製薬HP)より一部抜粋】
ヘルペシア軟膏の副作用
市販薬である『ヘルペシア軟膏』は、外用薬としての治療薬なので、内服薬ほど危険な副作用はないと考えられますが、体質や誤った治療を行うと皮膚トラブルを悪化させる危険もあるので、次のような症状が現れた場合には、使用を止め、医師(または薬剤師)に相談するようにしましょう。
チェック発疹(発赤)チェック刺激感チェック灼熱感チェック腫れチェック疼痛チェック落屑(フケ、アカのような皮膚の剥がれ)チェックかゆみチェック乾燥チェックじんましんチェックかぶれ


矢印




豆知識

スイッチOTC薬ってなに !?

スイッチOTC(Over The Counter)薬とは、いままで医療機関でしか処方が認められていなかった医療用医薬品のうち、近隣のドラッグストア等で購入できるようになった医薬品のことを指して呼ぶ言葉です。

※ 薬品の濃度や種類によっては、当分の間、薬剤師のいるドラッグストア等でしか取扱が認められていない薬品もあります。

スイッチOTC薬として販売が許可されている医薬品は、副作用が少なく安全性の高いものに限られますが、実際に医療の現場で使われている効果の高い薬が市販薬にも配合されているので高い治療効果が期待できます。

ただし、スイッチOTC薬の中には、治療効果が高い分、副作用等のリスクも高くなる傾向にある(医療用医薬品の中では副作用が少なくとも、他の市販薬に比べると副作用等のリスクは高くなります)ので、使用の際には用量用法を守り、症状が改善しない場合(あるいは悪化している場合)は薬品の使用を止め、速やかに医師や薬剤師に相談するようにして下さい。

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