シラクモとは白癬菌(はくせんきん)≠ニいう真菌の一種が原因で起こる皮膚疾患のひとつで、医学的には頭部白癬(とうぶはくせん)≠ニいう病名で呼ばれています。
意外と知られていませんが、実は、このシラクモ(頭部白癬)は、日本人の5人に1人は感染しているといわれる水虫(足や爪)≠ニ同じ真菌(白癬菌)が原因で発症します。
つまり、白癬菌は身体のいたるところに寄生する真菌で、寄生した場所によって名称が変わるだけです。
ちなみに、この真菌を顕微鏡で拡大すると【写真 画像.T】のように糸状に見えることから、白癬菌は皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)とも呼ばれていますが、要は皮膚に寄生するカビ≠ニ説明した方がイメージしやすいかもしれません。
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写真 画像.T

顕微鏡で見た白癬菌
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シラクモ(頭部白癬)は、どちらかというと大人よりも小児(特に♂)にかかりやすい疾患です。
※ ただし、近年は成人女性の間でも広がりつつあると言われています。
進行程度によって症状は異なりますが、白癬菌が頭部に感染すると患部が赤く腫れ上がったり、円形状の白い斑点のようなもの(落屑(らくせつ))が現れ、皮膚がボロボロと剥がれ落ち、フケが多量に発生するケースも見られます。
また、個人差もありますが痒みを伴ったり、患部の毛髪が抜けやすくなるといった特徴もあるようです。
シラクモ(頭部白癬)を治療せず、そのまま放置しておくと、患部が化膿(掻いた際の炎症が原因)したり、脱毛範囲が広がったりと、症状が徐々に悪化するケースも多いため、出来るだけ早期発見・治療に努めることが大切です。

白癬菌は他のカビと同じく高温多湿な環境を好み、人から人へと感染するため、シラクモ(頭部白癬)に感染している児童の帽子を被ったりすると移ることがあります。
また、シラクモ(頭部白癬)を発症している患者は、足水虫など、他の水虫に感染しているケースも少なくないので、他の部位にも白癬菌が感染している者は、シラクモ治療と並行して、その水虫も治療が必要です。
さらに、シラクモは人から人へ感染するだけでなく、ペット(犬・猫など)を介して感染することもあります。

先にも説明したとおり、シラクモ(頭部白癬)は患部の脱毛やフケなどの症状が見られることから、素人目には脂漏性皮膚炎や円形脱毛症、あるいはフケ症などと間違えやすいといわれています。
そのため、自己判断で誤った治療が行われると症状が悪化する危険があるので、頭部に何らかのトラブルを抱えている方は、一度、専門医に診てもらうことをおススメします。
※ 患部に白癬菌が存在しなければ、シラクモ以外の疾患が考えられます。そのため、皮膚科では感染していると思われる患部の皮膚を採取し、顕微鏡で検査することで白癬菌の有無を確認しています。
シラクモ(頭部白癬)の治療も、基本は足の水虫などと同じく、抗真菌作用のある外用薬で治療を試みるのが一般的です。
※ 皮膚の奥深くまで進行していない軽症の場合は、水虫薬を配合したシャンプー剤などを使用しながら治療を試みることもあるようです。
しかし、シラクモ(頭部白癬)の症状が悪化していると、白癬菌が頭皮の奥深くまで進入してしまっていることもあるため、ケースによっては塗り薬のみの治療だけでは難しいようです。
そのため、シラクモの状態によっては塗り薬の他に飲み薬を併用しながら治療を試みることもあります。

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タイプ
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成分
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商品名
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外用薬
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ラノコナゾール |
イミダゾール 系 |
アスタット |
| ケトコナゾール |
ニゾラール |
| クロトリマゾール |
エンペシド |
| 塩酸テルビナフィン |
アリルアミン 系 |
ラミシール |
| ブテナフィン塩酸塩 |
ベンジルアミン 系 |
メンタックス…等 |
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内服薬
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塩酸テルビナフィン |
アリルアミン 系 |
ラミシール |
| イトラコナゾール |
アゾール 系 |
イトリゾール |
※ 副作用が起こる場合もあるので、服用の際には必ず医師の指導に従ってください。

先にも軽く触れましたが、白癬菌は感染するため、足などを触った手を介してシラクモ(頭部白癬)を発症しているケースも少なくありません。
そのため、足や手に水虫が感染している方は、シラクモ治療と同時に、他の水虫治療も並行して行うことが大切です。
※ 爪や頭部に感染した水虫は難治性のケースも多く、時として内服薬を必要としますが、他の部位に発症した水虫であれば、よほど悪化していない限り、基本的には外用薬を使った治療で完治するといわれています。 |
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| 足 |
足白癬(いわゆる水虫) |
| 爪 |
爪白癬(いわゆる水虫) |
| 頭部 |
頭部白癬(シラクモ) |
| 陰股部 |
股部白癬(インキンタムシ) |
| 身体全般 |
体部白癬(ゼニタムシ) |
■ 白癬菌治療 豆知識 ■
市販のスイッチOTC薬は利き目が強い !?
いままで医療機関でしか処方が認められていなかった医療用医薬品のうち、近隣のドラッグストア等で購入できるようになった医薬品をスイッチOTC(Over The Counterの略)*と呼びます。
スイッチOTC薬として販売が許可されている医薬品は、副作用が少なく安全性の高いものに限られますが、医療の現場で実際に使われている効果の高い薬が市販薬にも配合されているので高い治療効果が期待できます。
ただし、スイッチOTC薬は、治療効果が高い分、副作用等のリスクも高くなる傾向にある(医療用医薬品の中では副作用が少なくとも、他の市販薬に比べると副作用等のリスクは高くなります)ので、使用の際には注意が必要です。
ちなみに、足水虫やいんきんたむしに効果があるとされるスイッチOTC薬ブランドとしては、ラノコナゾール配合の『ウィンダム(第一三共ヘルスケア)』シリーズや、塩酸テルビナフィンが配合されている『ラミシール(ノバルティスファーマ)』シリーズが有名です。


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